能登のキリコ祭り

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珠洲市
SUZU CITY

宝立七夕キリコまつり
ほうりゅうたなばたきりこまつり

巨大キリコが松明をめざし 
夜の海を勇壮に乱舞

吹き流しや風鈴を飾った大キリコ

 能登のシンボル「見附島(軍艦島)」がある珠洲市宝立町鵜飼地区。七夕は盆の準備を始める日で「七日盆」ともいい、この地区のキリコ祭りは七日盆に祖先の霊を迎えるためのものといわれています。
 高さ約14mのキリコは能登のキリコの中でも最大級。車輪などはつけず、約100人で担いで巡行します。屋根の四隅に吹き流しをつるし、風鈴、提灯、雪洞(ぼんぼり)、笹などが飾りつけられたキリコは、海風を受けて涼しげに踊ります。

勇壮さの中に現れる幽玄のひととき

 午後6時頃、鵜飼川河口の広場に集まった大キリコ6基と高さ約6mの子どもキリコ1基が川沿いを巡行。午後10時過ぎには、見付海岸に勢揃いします。すると、すべてのキリコが明かりを消し、あたりは静寂の闇に包まれます。その後、キリコには1基ずつ明かりがつけられ、描かれた絵や字が順番に紹介されます。打ち上げ花火を合図に、沖合20~30mに設置された柱松明をめざし、キリコがいっせいに海に入ります。何百人もの担ぎ手が水しぶきをあげ、松明の周りを巡って乱舞します。
 鉦や太鼓の囃子ははるか遠くから聞こえてくるかのよう。キリコの灯が海に揺らめき、勇壮さの中に幽玄なひと時をつくりだし、海岸を埋めつくした観客の間からため息がもれます。海中乱舞が始まると同時に、海上から花火が上へ、横へと打ち上げられ、華麗な光の絵巻が繰り広げられます。

能登人からの一言メッセージ

 浜に勢ぞろいした各町内のキリコが一斉に夜の海へと担ぎ出され、燃え盛る沖の松明をめざす。鵜飼の海中渡御は勇壮そのもので見応え十分。夜空に大輪の花火が上る頃、祭りは最高潮を迎え、見守る聴衆は思わず息をのむほど。半島の先端で行われる盛大な七夕祭り、これは必見だ。

石川県観光
スペシャルガイド

藤平 朝雄 さん
能登半島広域観光協会相談役。 元キリコ会館館長。

ココがみどころ【感動ポイント】

●涼やかな飾りをつけた高さ約14mの大キリコ
●約100人で担いで海中を勇壮に乱舞
●波に揺らめくキリコと花火が描く光の絵巻

開催日/8月第1土曜日
場所/珠洲市宝立町鵜飼地区
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問い合わせ/珠洲市 観光交流課
☎0768-82-7776

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