能登のキリコ祭り

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能登町
NOTO TOWN

柳田大祭
やなぎだたいさい

ろうそくを灯したキリコが巡行  
素朴さ伝わる里山の秋祭り

白木造りでシンプルな大キリコ

 奥能登の内陸部にあり、海岸線に接することがない能登町柳田地区のキリコ祭り「柳田大祭」は、その年の五穀豊穣に感謝して行われます。神輿に伴うキリコは高さ13mにもなり、白木造りで、胴体部分の正面には3文字の漢文、背面には絵ではなく神紋が描かれており、質朴で剛健な造りが大きな特徴です。また、明かりは昔ながらの和ろうそくで灯されます。

暗闇の中を静かに巡行

 年によって巡行するキリコの数は異なりますが、白山神社での神事の後、キリコが5基の神輿を導き、町野川のほとりにある「番場」と呼ばれる広場に向かいます。笛と鉦、太鼓がゆったりとしたテンポで囃され、真っ暗な道を静かに巡行。貫録を感じさせる足取りに、ろうそくの明かりがゆらめき、しっとりとした情緒が漂います。
 番場では、5本の御幣をさした大松明が燃え上がり、火の粉が舞う中、神輿とキリコがゆっくりと一周。御幣を手に入れると1年を無病息災で過ごすことができるといわれ、松明が燃えつきると、若衆達が我先にと御幣を奪い合います。手に入れた御幣は床の間や座敷の高い所に飾っておくのが習わしです。
 番場での神事が終わると、神輿とキリコは神社へと戻り、境内を走ること3往復。神饌を供えて宵祭りは終わります。漁師町の祭りとは異なる、里山のどこか素朴なキリコ祭りです。

能登人からの一言メッセージ

 和ろうそくを灯した白木造りのキリコが、ゆらゆら揺られながらあぜ道をゆっくりと進んでいく姿は、何とも言えない風情があります。祭りの写真を見て「なんだか懐かしい」とお便りをいただくことも。ぜひ足を運んで、山あいの素朴な祭りの情緒を味わってください。

写真家
渋谷 利雄 さん
能登に伝わる大小の祭りを半世紀にわたり撮影。「能登を彩る三つの朱(アカ)」がライフワーク。

ココがみどころ【感動ポイント】

●キリコ祭りの原形を留める素朴な秋祭り
●白木造りで高さ約13mの大キリコ
●ゆったりとしたテンポに情緒がただよう

開催日/9月16日・17日
場所/能登町柳田地区
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問い合わせ/能登町 ふるさと振興課
☎0768-62-8526

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